失われた30年と言われている、いまの日本経済。

1990年のバブル崩壊より、2020年の初頭まで日本はゼロ金利政策をとり続けてきました。

ここ10年の政策を振り返ってみますと、2012年のアベノミクスのスタートと、2013年に当時の日銀の黒田総裁が行った異次元の大規模緩和、そして2016年にはついにマイナス金利を導入。

『金利がない世界』で生きてきた我々日本人にとって、日銀が今年3月19日の金融政策決定会合で行った利上げの決定は、今後の日常生活を大きく左右する出来事になるかも知れません。

今後日銀は段階的に金融引き締めを行っていく事が予想されていますが、日本では銀行にお金を預けていても利息が全くつかなかったことから、金利のメリットを享受することに実感が湧かない方が多いと思います。

そして今回の日銀の政策による、金融政策の正常化が一つのポイントとなり、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りは、今年の5月末に11年ぶりの1%台になりました。

米国の早期の利下げ観測の後退も重なり、これらの要因から日本国債が売られる動きから、ここからじわじわと金利の上昇が続いていく事が予想されます。

ここからゼロ金利の世界→金利がある世界に変わっていくと、私たちの日常生活にはどういった影響を及ぼすのでしょうか。

一般的には住宅ローンの上昇がマイナス要因とされ、年金運用などにはプラスに働くと言われています。

その他、日本の個人資産は大半が貯金に回されており、その金額はなんと1,000兆円と言われています。

ここから仮に1%の金利で利息ついた場合、税金分が引かれた約8兆円がプラスになる経済は、日本全体で見てみると大きな資金となり、経済活動が活発になる事も予想されます。

ただ、果たしてそれ以外のリスクはないのでしょうか。
今後の金利の上昇はプラスに働くか、マイナスに働くか。

今回はDJ Nobbyさんに『日本の金利の上昇とその要因を探る　これからの資産運用を徹底解説』と題しまして、日常生活に与える影響について解説していただきます。 ぜひご視聴ください。